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人権尊重の輪を大切に!

  今年もあと僅かとなった。毎年、世相を標榜する言葉が発表されるが、今年は、「輪」という文字となった。なぜ「輪」に多くの応募があったかが放送解説されていた。
 それには、東京五輪招致決定・富士山の世界遺産決定・サッカーワールド大会出場決定等のわくわくする良いことが、多くの人の努力で成し遂げたからという。
  また、震災・大島等の災害での援助協力も、また「輪」の結果だとも言う。
  「輪」は、車編に侖と画く、侖は、人間の間柄を順序よくあつめる意があるというから、ネットワークの有る関係を観立てて「輪」と言うことであろう。
 人間は、一人では生きられないのであるから、皆で手を取り合っていいことを目指すことは尊いことである。「人の輪・ありがとうの輪・平和の輪・友好の輪・人権の輪」等全てが輪の響きは心に染み入る言葉なのである。
  本センターの本年度の人権標語の応募入選作品の中にも「一言を 伝える勇気 絆の輪」と言う作品があった。輪を作るにも勇気がいることを示してくれていた。大事な捉えであると思う。
 中国の格言に「輪円具足」と言う語がある。人の命には、良悪すべてが備わっているさまを言うのだそうだ。
 そのことが良いことか悪いことかは、その人の行動・言動・思慮にかっかっていると言うことだ。
 それゆえに、今年のようなわくわくする希望あふれることが、益々多かれと祈るものである。
 「筋道をきちんと立てた人の関係である」輪の意を大切にして、互いに手を握り合いながら人権尊重の「平和で安穏の輪」を拡げたいものである。(y・k)