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物事を為す事とは

 テレビドラマ「南極大陸」は、12月28日が最終回であった。
南極探検は、戦後の日本の国力を如何にして結集し成し遂げ
国民に勇気と希望を与えるかの命題もあったと言う。
このドラマには「その夢はには、日本を変える力がある」とのフレーズが付いていた。

 ノルウェーの探検家アムンゼンが今から丁度100年前の12月14日に南極点に人類で初めて到達した、
その意義も時としてあったが、そのことよりも日本の探検隊の多くが苦悩の中、遂げようとする一大ドラマがあり、また奇跡的に生還した樺太犬のタロとジロが、「何があろうが生き抜くこと」の大切さ教えてくれた
感動のシーン等があった。
日本の震災・原発災害のこの時、往く末への国民への力になると考えたから企画したのに違いない。
 
 アムンゼンは、「事を起こすのに最も大事なことは、緻密な準備をなさねばならない」とし
南極の地形・気候の変わりよう・最適なルート・食糧・燃料・服装・輸送の方法・病気の種類と対応等々。
最後には帰還日は、1月25日とすると記した。
そして、南極点を極めてその通りの1月25日に正に帰還したのであった。

「起こりうるあらゆることを、想定し危機として対応管理することが冒険家の命である」と言う。

何につけても同じ事が言える。
いかにそのことが良いことであり、いかに今この時に大事な事業であっても、
一つの小さなことにより全体が、本末転倒して崩れてしまうことさえあるからだ。

 事業中には、一分でも社会に迷惑をかけていないかを、特にリーダーは、
現場を直視して均衡な心を持って努めなければならない。

「大きいことも、些細なことの積み重ねで成り立つ」とは、あの大帝国の英雄のシーザ(カエサル)
の実践哲学である。

 シザーがローマのコンペウスと戦う時、その境界線のルピコン川を渡る決意をこめて、
あの有名な言葉「賽は投げられた」と叫びその川を渡る。
しかし、その川は、大河でなく10メーター足らず浅瀬であったと言う。

敵地に進軍する心意気なのである。「ルピコンを渡る」という、大きな決断するという格言も
この時のことを言うのである。
率いる隊員に意義を噛みしめさせて、戦うことの大切さを言い聞かせたからこそ
僅かな人で大きいこともできたのである。

 些細なことの心の機微の積み重ねが大切であることをシ―ザは、身をもって示したのであった。
「物事を為すとは、自らの命を削ることなのである」。(y・k)