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幸福感の源泉とは何か

カテゴリ : 今週のビタミン | 投稿日 : 2010年06月07日

低迷している日本経済、何か経済が成長すれば、
幸せになると錯覚している人が多い。
GDPが大きく伸びた時代であっても、幸福を味わうゆとりもなく、
働きつづけたことを思い出す。
人の幸せは、経済ではない事実がうなずける。

ヒマラヤのブータン王国の人は、国民の98%が幸福だと言う。(国の統計)
この国は、経済的には豊かではない貧困国なのだ。

では、国民が思う幸福感の源泉とは何か?

それは、「助け合いの精神が社会の基本にある。互助・互恵・寛容・
少欲知足・公平などの価値観が浸透している」
(麗澤大学・大橋照枝教授著より)ことが要因であるという。

自分達だけよければの「利己主義の自由主義経済」では、食い合いだけの
経済で幸せをもたらさないのである。

消費する人々と共に、人のぬくもりの持てる分かち合いの精神が内包された
同情でなく力強い、やさしさのある経済が大事であろう。
自由主義経済の父「アダム・スミス」が言うところの
[自己利益の追求は、「同胞感情の自制」が根底に流れなくては、発展しない]
と言うことなのだ。
他者のことを肝に銘じ、世界経済の発展をリードする為政者の出現が待たれる。(y・k)