「ホーム」へ戻る

ホーム活動報告

人権の連絡会議に出席!

 この2日、岐阜県下3ヶ所にある公の人権啓発センターどうしが、人権の進め方等の情報交換する会議が岐阜市役所で開催された。
県主催で毎年実施している。
岐阜県からは、人権施策推進課長・課長補佐
また岐阜市からは、センター所長・主幹・担当が、そして当方からは、まちづくり推進課長と本センター会長・事務局長が出席した。

 23年度の活動報告と24年度の活動につき話し合われた。
その中で、特に岐阜県として今年度の特長的なことは、多くの人が集まる県下の大型モール等4か所での人権イベントとしての企画・展示会・各種コ―ナ(人権缶バッジ・ぬり絵・啓発ビデオ上映・グッズ配布等)による
総合的な取り組みで、今までにない多くの人・多くの考えの人(若い人・子ども・お年寄り等)への啓発を推進できたことの報告があった。従来の人集めの啓発では、できないことである。
 県下でエリア毎開催してのこのような大型イベントは、県民の「人心の醸成」に多く帰することとしてありがたい事業であると思う。
 又出前講座・人権相談(家庭内トラブル等)での共通する苦労話があった。
またソフト的な工夫も「ちょつといい話」の募集・「あっそうか人権」という身の回りのふとした出来事を募集したり、考えられ作成されている。
 また「心のウォ-ミングアップ」手法を研究している。
 この考えは、人権講話のイントロに使用でき参考になる。
人権の話は難しい、との先入観を打破でき聞く人の心に入り易くなる大事なツールでもある。
ヨーロッパでは、「コンパシート」といって、子どもたちの人権教育での感性をはぐくむ方法として、同様な手法が約10年前から使われているが、日本では、未だ未だである。

 岐阜市では、同和対策事業としての人権教育が連綿とされた歴史があり、
スケール的にも本センターの比ではない。
連続的な、取り組みがされている。50地域毎の推進員・指導員体制が永年培った形で推進していて、こうした事業も、各地域の委員が推進している。
 こうした本来の人権啓発のありようを地で行く、当に地域密着の見本ともいえる。
「ブロック別人権学習事業」(心のふれあいと人権尊重のつどい)は、可児市の目指す方途である。
スモール・スケールでも地域密着の面での拡大が大事である。

 また「心の輪講座」等は、岐阜市のセンターが主催して実施している。
このことにより柱とその裾野のある人権啓発のピラミッドが構築され、理想が出来上がっているようだ。

 本センター報告での、「人権総合展」「公民館巡回展」等は、県・岐阜市からも視察にこられたことから分かる通り、可児市には人権担当各課が共催できる体制がある。
このことは、縦割りを払拭した他では難しい企画であり、第3者機関的な本センターの存在意義が評価されていた。
「啓発人口制度」は、一般的には事業をやれば何人参加したかは、当然カウントするが、初めから行事毎に啓発目標を持っことにより、企画する時点からより内容を面に広げよう、との意識がでて、この目標をクリアするための仕掛けをどうするかの知恵が企画段階で考えられる点が、今までと違う点である。
この点も県等は、広域の中の人心の醸成の上からも、この考えに賛同していただいた。
 他に多くの議論があった。

 年一度の会議ではあるが、それどれが、住む人に即し、又立ち位置が異なる中、「人の底に流れる命の醸成運動である」と、人権の育みを捉え「人がいる限り連綿と続く運動」であるとの担当同志の思いがこめられての話である。
ここにこそ、この会議の意義があるのである。
(y・k)