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なぜ命を大切にするのか!

★ 子殺し、親殺し、無差別殺人、テロ事件・戦争等は、人間生きる上でこうしたことが、なかったらどんなに平穏に生きられるかと思うことが起っています。これ等は、今突然起きたことでもないのです。過去を振り返れば、すべてのこうした事は多くありました。時代の様相で多く続いて起こる時がありますが、決して新しいことなどでないのです。だから問題視しないわけではありません。むしろ、どうして起きてしまうかを、事案によりすべて違うことから、個々に考える必要になります。
★中国の思想家「天台」は、約1400年前に、このことを説き、知恵ある生き者の人間(ホモ・サピエンス)であっても、動物などと変わらない命の作用も持っているとし、人の心の内情を「十界互具」と解き明かしています。インドの釈尊(釈迦)が、最後に説いた思想の中を体系化して、基本の心の作用は十の心を持つとしました。
(1)苦しみもがく (2)むさぼる (3)弱い者いじめ (5)平安な (6)よろこぶ (7)自己顕示 (8)周りを見て判断できる (9)自分も分かり人へも教える利他のこころ (10)あらゆることを自他ともに自由自在にできる心、としました。
こうした各心にも、また(1)から(10)の心が合わさって感じられ、時と場所や相手の状態に合わせると、3千の心が、瞬時に複雑に絡み合って心を支配して、行動を決めるということだといいます。

★誰でもが、こうした重層な心を持っていて、その時々で、何が強く心に働くかにより心が支配され、道徳的な理性心である、 (5)以上の介在が強くなれば、悪いことは行われなくなるわけです。ですから時と場所・相手の態度等で理性のない(4)方向以下の心は、人としての悪い行為をしてしまうことです。
そのときに、こうした状況に振り回されコントロールが効かない状況が起こる命に支配されると、個人・国民は平気で人殺しさえ出来るのです。
これと、同じ心が、初め示した子殺しであり戦争等なのです。

★明後日1月27日は国連が、2005年に制定した、「ホロコースト犠牲者を想起する・国際デー」です。人間が、これ程までに非道ことをしてしまうのかという人類最悪で、悲惨で残虐な出来事です。為政者に引きずられた国民が約600万人の人を惨殺した事実があります。殺した人の髪の毛を「じゅうたん」にまでしたといいます。人は、行く就くところまで憎しみに洗脳されればやれる動物なのです。

★相手あって自分がある。相手を軽視する心、違いを恐れる心 又、こうした自らの魔性にどう打ち勝っていくかは、一人一人が問題視して心得ることであります。

★今こそ「レジリエンス」が大事で、事象の変化がどうあれ「折れない心」・「復元力」・「負けない心」への人権への醸成をすることが必要と思います。
本センターでは、小学生に(子どもぬくもり教室を実施)で事例を示し、実演してもらい。艱難にあってもひずまず、対応できる自信力の育成に努めています。
こうしたことで、「強く生られる人」になれるように本年も、本センターもスタッフと共に訴えていきます。(y・k)