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ホーム心のビタミン

負けないということ

 7月18日の女子サッカーワールドカップで「なでしこジャパン」が世界一になった。
 この快挙で日本中・世界中の多くの人を歓喜の渦に包ませてくれた。
「東日本大災害」で苦境なこの時に、これほど感動と勇気を与えてくれたことに「ありがとう!」と言いたい。
戦いは一退一進であった。、
「絶対に負けない、負けることができない」という、あきらめきれない(ネバーギブアップ)精神があった。
 それは、戦の前に佐々木監督が、震災のビデオを見せたことでわかる。
監督と選手の間に阿吽の呼吸あり、自分たちの使命は何かを心に誓いあい、
これを御旗(みはた)として強く掲げることを決意したに違いない。
 「絶対に日本は負けません」との証(あかし)を示して、世界中の皆さまに心からの支援への恩返をし、
日本中の人の心に希望の灯をともすことの戦いにしようとしたのだと思う。
 
佐々木監督の采配のありようの素晴らしさ、沢選手のキャップテンとしての強い精神力と
統率力「苦しい時には、私の背中を見なさい」と率先してチームを鼓舞したことでもわかる。
 
 こうした志の高さが、選手とその戦いの全てを高みの方向に昇華していったのであろう。

 ここで昔のある出来事を思い出した。
十数年目前のアトランタ・オリンピックの時のことである。
 男子マラソンで走ったアフガニスタンの選手がトップから2時間半遅れでゴールインした
この選手は、なんと高校生であった。

「僕は、1位や2位になることでなく、アトランタで走ることだった」
「途中でやめようと思わなかった。
 それはアフガンでも、人々がちゃんと生きていることを
世界の人に見せたかったんだ」と。(要旨)

戦争で荒廃した祖国の人たちのため走り抜くという少年の高い志が愛おしく感動的であった。
「なでしこジャパン」の心もこのことと似ている。(y・k)