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「一つの事業を継続していくには」

公立市内11小学校へ人権書籍を1か月ごと本センター事務局が、本の架台と一緒に運び巡回をしています。

 子ども達は、本を1冊読むと1枚「人権漫画のしおり」が貰えます。この事業を始めて今年度で15年目となります。

 学校の人権担当教員や教育委員会のご協力のおかげで、多くの子ども達に人権本を読んでいただけております。

 昨年、ある学校の人権担当教員が学校の業務の忙しさからなのか、この事業に対して少し気になる発言をされました。

 私は、『色々な方もみえるので、以前のように誰もが協力体制でいてくれることは今後難しいのかな?』などと自分に言い聞かせて仕方がない、と1年間過ごしていました。

 しかし、これを本センターの特別顧問や推進員の方に相談すると、

 「この事業は子ども達の心の醸成に大切なことだから、きちんと先生に伝えるといいよ」と言われました。

 背中を押された形で、教頭先生にアポを取り、趣旨を伝えるために先日ある小学校へ行ってきました。

 何から話せばいいか、資料は何を持って行けばいいのか、など色々と考えて学校へ向かいました。

 教頭先生は、快く迎えてくださり、今現在学校が行っている「ブックス・フロー」の取り組みを丁寧に話してくださいました。

 「昨年は、一人の人権担当教員に任せましたが、やはり人権は大切なことですので、一人だけで担当するのではなく、組織全体として複数人のチームで行いように、今年は改善しました」と話されました。

 私は、教頭先生に会うまで、(どのように話を持っていけば分かってもらえるだろう、不快にさせないにように、円滑に話をまとめて言わなければいけないなあ)など色々考えていましたが、やはり人権を大切に考えている可児市の学校は、私が口を出すことは何もないんだと安心して、教頭先生の話を嬉しく思いながら聞くだけでした。

 一つの事業を継続していくことは、自分一人だけではできません。学校へ訪問させていただいて、初めて学校の大変さ、先生方の熱意が伝わり改めて、協力していただいていることに感謝しました。