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「美しい心」

 『上杉鷹山』ー財政が破綻した米沢藩を再生へと導いた米沢藩主

 江戸時代後期の米沢(山形県)藩主。1751-1822年。

 10歳で米沢藩主・上杉重定の養子となる。

 17歳で上杉家の家督を相続。

 当時の米沢藩には多額の借金がありましたが、鷹山17歳(満15歳)の時に藩主を譲り受けることとなりました。藩主となった鷹山は次のような和歌を詠みました。

 「受け継ぎて 国の司の 身となれば 忘るまじきは 民の父母」

~上杉を継いだからには、自分は領民の父母となり、善政に尽くそう~

 満15歳の少年が、このような高い志で藩を背負って立つこととなったのです。

 鷹山の師である細井平洲は、”愛民”の心を鷹山に教えました。「あなたはいずれ殿様になりますが、殿様というのは民の父母です。つまり、民の喜怒哀楽を親のような気持ちになって受け止めて下さい」

 可児市人権啓発センターでは、市民対象の人権相談も受け付けています。

 相談の内容は様々で、侵害を受けた方が話の途中で激怒されることもあります。相談者のより良い方法(解決策)を話し合ったりしますが、今までどこの相談場所に行っても解決策(思ったような対応)を得られないままセンターにみえるため、怒りをぶつけられていると感じます。

 鷹山ほどのことは出来ませんが、相手を思いやる心が必要です。昔からある日本の美しい心をどの相談者の方もお持ちだと思います。その心を引き出してあげられると良いなと思いながら、人権相談を受けています。