「ホーム」へ戻る

ホーム心のビタミン

クリスマスローズ

ただ あなたがいるだけで
心が やすらぐ
そんな あなたに
わたしは なりたい

花の少ない冬から早春にかけて、色とりどりの花を咲かせてくれるクリスマスローズ。クレマチスやオダマキ、福寿草などと同じキンポウゲ科に属する多年草です。
原種は、およそ20種類に分類され、ヨーロッパ全域から地中海沿岸、バルカン半島、黒海沿岸、そして中国に自生しています。夏場は気温が低く、降雨量が少ない地域に多いようです。
NHKの趣味の園芸を担当した野々口稔氏の話の中で、印象深かったのが、日本ではクリスマスローズが特別な花として扱われ、愛好家も多い。が、自生地では、羊が放牧されている場所にタンポポみたいにたくさん生えているとのこと。
雑草と変わらない!?

カメラマンが、初めのうちは、羊のうんちがいっぱいある場所で撮影するのを渋っていたのに、なかなか気に入る写真が撮れず、ついに腹這いになり、うんちまみれになって撮ったとのこと。「これが、その写真です」と見せられた時には、その場に居て、クリスマスローズを見ている気持ちに。

クリスマスローズが日本に入ってきたのは、明治時代と言われています。
「初雪おろし」「寒しゃくやく」などと和名を付けられ、何と茶花として利用されたそうです。洋花の印象が強かったのが、一気に変わりました。言われてみれば、下向きに咲く花が多いし、控えめで清楚な雰囲気を持っています。

クリスマスローズの中でも、H・ニゲルと呼ばれるものは、花びらが真っ白で、しかも丈夫。コロナウイルスのために、催事の中止、旅行もキャンセルの日々、クリスマスローズの花に癒されて、日々を過ごすのもなかなか良いものです。(c・s)