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子どもの自殺と人権について(救える尊い命を守ろう!)

厚労省は、1月の17日に警察庁のまとめで、2019年の自殺者数を発表した。

①自殺者数は、1万9,959人とのことであった。10年連続の減少で、統計以来初めて2万人を割り込んだとのこと。人口約10万人当たりの自殺死亡数は15.8人とのこと。
特に若者(15歳から34歳)の死因のトップが自殺で、残念ながら日本の自殺率はG7(先進7カ国)のトップを走り続けている。
国会では、昨年の令和1年6月に「自殺対策調査研究法」を成立させ研究・検証して、地方特性も加味した自治体への包括的支援をするとしている。

②可児市の人口は、約10万人であり、自殺者数は14人(2017年)となっています。
本市は、平成24年度から「自殺対策行動計画」を策定した。その後、各業種・諸団体から対応策・行動目標とその結果報告がなされてきた。本年度は、2月27日に実施予定である。

③本センターでは、「子どものいじめによる自殺問題」に特別な思いを持って対応してきた。
生まれて間もない子どもたちが、いじめ合う姿の異常さは何かを考えながら、今よく言われる100年時代で、この先10歳でも90年生き、15歳でも85年生きられる子どもたちが、なぜ死を選ぶのか、「命を絶てば悲嘆にくれて、受け入れ難い不条理と向き合う家族」がいることを思うと絶対にいじめを防止せねばならないと信念を強くもち、可児市では施策を実施している。

④平成23年6月にスタッフ15人からなる「いじめ防止勉強会」を立ち上げ、準備も入れ8回の検討会をして提言書を9月30日に市長・教育長に提出しました。
その事は、第一に子どものこうした問題に重視して、全国に先駆けて、初の「完全中立的第3者機関」である「いじめ防止専門委員会」、また「子どものいじめ防止条例」の重要骨子を示し提言しました。その後、第3者機関の立ち上げの骨子を協議する協議会委員として参加しました。

⑤また道徳教育の論議されている時には、平成26年5月から「人権と道徳教育について」の勉強会をスタッフ15名と共に13回開催して、道徳の基本項目をまとめ、本センターでの支援計画を平成27年11月に市長・教育長に提言しました。

⑥このことから、これ以前から実施していた、小学校での「子どもぬくもり教室」の骨子を変えて、より具体的ないじめ事案の対応、されると嫌な思いをする事例の模擬体験を通して、「されると嫌な思い」(自由が奪われる)、「逃れる方法」(勇気・嫌だ!)等、嫌な事から脱却する手法を討議し、発表してもらうよう形式を改め継続している。

⑦また道徳(善悪・正邪・倫理・礼節等)の支援に関しては、すでに12年前から本センターキャラクターを考案し、自作の「人権マンガ」「機関紙掲載・ぬくもり4コママンガ」「創作マンガ冊子」、命の大切さを子ども用に平成28年に発行した自作本「じんけんなあに~」は、学校の準副読本となっています。

⑧諸団体の存在意義は、人のために!
命の尊さを語り、救える命は守り抜かなくてはならない。(y・k)