2013年1月11日可児市「人権教育推進委員会」開催!
新春初行事として毎年2回実施されている小中学校の代表委員である
人権教育委員の教師の皆様よる研修会が教育研究所で開かれました。
この席で本センターからは、本年度の学校への事業の総括につき
事務局員よりの報告と事務局長の2つの講話をさせていただきました。
①報告:5月から12月に掛けしない11校の小学校への人権本巡回制度(ブックス・フロー)
での子どもたちへの貸し出し数は、1,069冊でありました。
②ぬくもり人権「標語・300字小説」の募集は、昨年より500作品多い2,235作品でした。
③ぬくもり教室(市原ぞうの国・ゾウの「ゆめ花」の書「人権の字」をツールにした公演会2つの小学校で実施(旭小・今渡北小の中学年生3年生と4年生)して、児童・教師で516名の参加いただきまた。ご支援とご協力に謝辞を述べさせてもらいました。次に事務局長の講話「人権の育みのありよう」のタイトルでの講話を掲載します。要点のみとします。
尚,一つ目の講話は、本HPの「心のビタミン」に掲載しました。
~人権の育みのありよう~
(子どもの幸福をめざして、育もう思いやりの心)
1、<学校での人権教育の基本(啓発と擁護について>
学校は人生、社会のかかわり合いの始まり。
★啓発は、日常学習での、心の覚醒運動(おもいやりの良い心を出してもらう動き)である。
①良い心が表になれば、利他の行動(友達、先生、学校への知恵の行動)となり、すべてが、よい方向に展開し
始める。
②良い心は、先生等により、自分の良いことを認めてもらうことにより、傷つける心、争う心が冥伏していき、より
良き方向に努力する。(信頼と良い心の掘り起こし)―(いつか立ち上がる希望を信じて・子どもの幸福を第一
に) ・心持は、従藍爾青(中国の格言)<青は、藍よりいでて藍より青し>
★擁護は、人権問題となったことをケアーすること。
①まずは、自尊心(セルフエスティーム)、自己主張(アサーティブネス)
を良い方向に伸ばすために、一端は、受け入れし、その上で、公平公正のもと話し合し解決の方向へスローダ
ウンさせる。(できるだけ、どちらにとってもよい方向を考える。)過剰化したら相談と機関委譲も考える
②人権教育は、社会教育(かかわり教育-絆・自立教育)であり、個々が考え学び合う、話し合い学習である。人
権の思いを意識して会得する一番手ごろの方法(標語・300字小説等)
③人権教育活動での大切なこと。継続運動が大事、クラスでこれでという事を持続すること。
④偏見(知識や経験もなしに前もって抱く否定見解)が差別行動を生み人権蹂躪の因となる。
2、<人権の考え方について>
①人権は人と人が居れば人権あり。人権の成立は、(人間がいる・集団がある・住んでいる・平和である・知って
いる・理解ある・非公共の福祉)である。
②人権は、戦いのなかで勝ちとった権利。――戦争・殺りくが、人権抹殺での最大侵害である。
③人権とは、「人間が人間らしく幸せに生きていくための権利」で、一人ひとりの生命や自由・平等を保障し、日常
生活を支える権利。(普遍的に存在した権利、保障されるべき権利)
ア)人間らしくとは何か?――人間の特徴(社会形成を営む、文化を持つ、言葉を使う)を利
他的に発揮した状態。
イ)人間とは?=社会的動物――人の中での関わりで生きる(アリストテレス)
ウ)「人間として」となぜ直接的に言わないか? ――国からの命でなく国が守るべきこと。
エ)人間性(humanity)—-ラテン語のhumus(腐植土)が語源である。(人の肥しとなること)
オ)幸せに生きるとは何か?――幸福のありよう(相対論と絶対論)=ここでは、相対的(地
位・財産等による)の意味が大きい。絶対的は、何があろうが信念の強さにより幸福を
勝ち取る境涯といえる。(個々の力量によるところ大であるので、国の範疇を超える)
(以上要点のみ)