「ホーム」へ戻る

ホーム活動報告

終戦記念日に想う

 今日は、67回目の終戦記念日である。
1945年(昭和20年)8月14日ポツダム宣言(無条件降伏)を受諾し
太平洋戦争(大東亜戦争)の敗戦放送を翌日の15日正午に昭和天皇が
全国民に知らせた日である。
 その8日前の8月6日にはアメリカ軍が広島に原爆を落とし、市民約35万(42万)のうち
約17万人が死に、その3日後の9日には、長崎に原爆投下させ市民約24万のうち
約15万人が死んだ。合わせて2回(2日間)で約32万人もの多くの尊い命が失われた。
(被爆後5年間・不明者も含む数)
 この日本が絡んだ太平洋戦争での死者は、日本人(310万人)・中国人(1000万人)
・朝鮮人(24万人)・台湾人(21万人)・インド人(350万人)・インドネシア人(400万人)
・フイリッピン人(111万人)・ビルマ(5万人)・シンガポール(5千人)・アメリカ人(40万人)
≒2261・5万人の人が戦争により尊い命をなくしてきたと言われることを改めて知るべきであろう。
(軍人+一般人)
また日本での地下壕作業等への強制労働者数:朝鮮人(約70万人)・中国人(約4万人)=約74万人であることも知るべきであろう。

 これほど残酷で悲惨なことはない。戦争を引き起こす愚かな為政者のもとにいる国民ほど哀れである。
未だ世界の幾つかの所で戦争がやられている。またナショナリズムを煽る人間もいる。

 戦争の誤り・惨禍を反省・平和を誓う・戦争を知らない世代に戦争の愚かさの経験と意義を
伝える事の大事さを年々伝たえて行かねばと思う。

 「戦争ほど人の人権を侵害することはない」
 これまでも残酷になれるのかと思うくらい人間は、動物よりも残酷になっていく者なのだ。
集団的の場合一人の残酷さより階乗分大きくなると言う心理学者がいる。
ナチスドイツのユダヤ人虐殺が物語っている。約600万人を殺した。人の髪の毛で絨毯を編み、
人油で石鹸を造った事実からも分かる。

それは、 ドイツ人だけの命ではなく、人間誰にでもある人の命の奥底に眠っている命の作用の一つであり、
その時の条件がそうする命を湧現させるのである。

 戦争は、憎しみを生み、その憎しみは、又戦争を生み、その命は民の中に永く残るのである。
戦争の大小はあるにせよ、
人が誕生して、この方人間は、どこにおいても自治の安寧を理由に、領土拡大をして
戦争をして国をつくってきたのである。故に、国づくりが終わった世界の国が対立すること
ほど愚かなことはないのである。
陣地取りのような、ナショナリズムを扇動する命や動物的な弱肉強食の命を、良い倫理道徳
行動の繰り返しにより、この悪い命を心の奥に閉じ込め出難い状況を常に作ることこそ、大事となる。

 ユネスコ憲章の「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦をきず
かなければならない」との宣言こそ、その大事である。

 それには、対話こそ、唯一の平和的な解決であり、人間が起こす事が人間で解決できない
わけがないのである。
 これらの根本原理は、人権の最たる使命であり、またあらゆる諸団体が持っている人の育成の目的でなくてはならない。(y・k)