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「人権の獅子」マンデラ氏に哀悼の意

 ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領が今月5日死去された。
 今から19年前の1994年4月に自らが大統領になった時に、
黒人等の人種隔離政策(アパルトヘイト)の撤廃を成し遂げた。
まさに「人権の獅子」であった。
 27年半もの永い獄中生活を余議されたが、嘆かずして、腐らずして、
決して焦らず一歩も退くことなく、人類の正義・人権の正義と共生のために
不屈の精神で、生涯をささげた偉大な人であった。
 病床中であった本年7月18日の95歳の誕生日には、国連で「マンデラの日」を採択され
「正義の巨人」の生涯と偉業を深く考える日としたのであった。
 マンデラの考えは、インドの独立の父のマハトマ・ガンジーや米国の
「公民権運動」黒人指導者のキング牧師の言う「黒人と白人が、憎しみを
捨てて共に国づくりをすること」の共生の考えにあった。
 にらみ合って、憎しみ合っての中からは、何も生まれないという
根本原理から来るものであった。
特に印象として残る言葉に「新しい世界は、どのような人による事が良いか」
の問いに「それは、腕組みをして、遠巻きに見ている人ではなく、争いの嵐の
中で衣服を引き裂かれ、痛手を負いながらも、それでもその場に身を挺して
闘い続ける者である」と言う言葉である。
 人権の歴史は、「すべて、闘いの中で勝ちえた事象である」との先哲の言葉
もあるように、これはと言う時に声を上げてなくて、人権は、守れないのである。
 人権の啓発の活動は、本来こうした時に、そこでの人の言動がどうであるか
で真価が問われるのである。
ともかく、世界人権宣言から65年のみぎりの年、キング博士のあの「私には、夢がある」
演説の50周年の時に、合わせるかのようなマンデラ氏の死去に哀悼の意をここに捧げます。
合掌(k・y)