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ホーム心のビタミン

「これ、どうぞ」

 突然、やってくる。その前に、ちょっと嫌な予感がする。それは「咳」
一週間前の水曜日、午後から、何気なくせいたことから始まった。それまでの日常はどこにいったというくらい、「咳」との攻防戦が始まった。一旦、咳が始まると、全身に力が入り、収まった頃には、ぐっと疲れを感じる。寝ていても、同じ。3日間は、どこにも外出できず、閉じこもっていた。幾分、咳が収まり、間隔があいたと思って、外出した。
 パンを購入している最中に、ちょっとのどが渇いた感じがしたと思ったら、一気に咳が始まった。トレイの上には、ビニル袋に入ったパンがのったまま、まだ会計が済んでいないから、店を出るわけにもいかない。きれいに並んだパンコーナーから、少し離れた場所に、やっと居場所を見つけ、こみ上げる咳と戦い、暫くして落ち着いた。(あ~、良かった。何とか収まった!)

 習い事で、針を片手に、ちくちく布を縫い合わせていた。
 夢中になっている時には、咳が顔を出さない。(調子がいいな!だいぶ体も楽になったかな!)油断大敵、顔を上げた途端に、一気に咳が始まった。咳き込んでいる最中に、目の前に立った友人がいた。
「これ、どうぞ。」(薬かな。)と、私の片手は、水筒に手が伸びていた。
「喉の奥に、これを入れて、そのまま溶けていくのを待っていれば良いよ。」
早速、封を切り、顆粒状の薬を喉の奥に入れた。すっきりとした感じがして、せいていたのが嘘のように、ピタリと止まった。
「何、これ?いっぺんに楽になった!」魔法を使ったかと思うくらい、咳をしたくても咳が出てこない。(帰りに、薬局に寄って、同じ商品がないか、聞いてみよう。)即効薬を手に入れることを一番に考えていた。

 コロナ禍の始まる前、コーラスの大会が大きな会場で開催された。1F、通路より前の席に座っていた。合唱が始まり、暫く経つと、なんと咳が出始めてしまった。すると、ガサッと音がして、人から人へと手渡しで、なんと私の手元に「飴」が届いた。(どなたから?)と思いながら、飴を口に入れた。この時も、咳がぱっと止まった。
「歳を取るとねぇ、飴は、必需品。いつでも、バッグに入れてあるよ。」
(そういうものかなぁ?!)と幾分若いつもりの私は、感謝しつつも人ごとのように思っていた。今は、納得!しっかり仲間入りしました。
 乾パンの缶に氷砂糖は付きもの。氷砂糖の糖分が唾を出す働きをし、災害時、水無しでも、乾パンが食べられるからだそうだ。糖分は喉を潤す作用がある。
「飴」もダイレクトに効く薬も、喉の不快感を一気に和らげてくれて、大助かり。
「これ、どうぞ。」といつでも言えるように、私も常備しよう!(C・S)