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ホーム心のビタミン

子育てを満喫

 今日も、娘から孫の動画が送られてきた。動画の中の会話の様子から、母子2人で水族館に出かけたようだ。くじを引いたら、2等が当たり、その商品が「シャチ」の縫いぐるみだった。
 孫が、縫いぐるみのシャチを両手に持ち、水面から飛び跳ねたり、もぐったりする様子を、「ザブーン、ザブーン」と言いながら、動きを再現して楽しんでいる。
 娘と孫の会話のやりとりを確かめながら、孫の愛嬌ある仕草に、ついにっこりとしてしまう。

 動画を見ながら、娘たちの子育てを振り返ることになる。
水族館に30分足らずで行けるなんて、最高!動物園は暑いけど、水族館の中は全館冷房付き。子育て支援の設備も充実。おむつ交換も衛生的にできる。休憩場所は、適当な間隔であるし、食事をするにも、いろんな店がある。2人で出かけても、困ることはない。
 娘が幼児だった頃は、水族館は特別な存在だった。旅行先で立ち寄った水族館。親子で物珍しさもあって、はしゃいでしまった。イルカショーに出てくるイルカの賢さ、パフォーマンスに圧倒され、力一杯の拍手をしたものだ。

 仕事休みの土日は、家の中の掃除や洗濯に追われ、兄弟で遊んでいる姿に安心しながら、次から次へと家事をこなしていた。親子で出かけるのは、家事がひと段落をした後の買い物だった。一週間分の買い物は買うのも大変。帰宅後も大変だった。買ってきた肉を小分けにして、冷凍したり、使い易いように保存容器に移し替えたりと。

 娘たちの生活は、子育て中心。孫が公園に遊びに出かけたいと言えば、根気良くつきあう。仕事と育児の両立は大変だと思うが、日常的に、気持ちを言葉や態度にして、孫との距離を上手くとっている。
 滑り台がスムーズに降りてこられるようになれば、
「上手、じょうずになったねぇ!」
「○○ちゃん、ママとぎゅっしよう。」なんて、絵本の内容を真似て、くっついたり、抱きしめたりしている。ストレートに愛情表現をし、飾らないありのままの孫の表情をスマホにおさめている。
 孫から、いっぱいの幸せをお裾分けしてもらっている。曾祖母ですら、
「96歳になって、何が嬉しいかっていえば、曾孫に会えたことだわ。」と言う。
他にも、いっぱい嬉しいことはあったはずだと思うが、今現在の幸せは、曾孫の存在そのもの。曾孫が自ら近寄っていき、曾祖母の両足をぎゅっと抱きしめる。
「歩けないよー。」と言いつつ、とても嬉しそう。幸せの種をあちこちに蒔いてくれている。命のつながりをひしひしと感じる。(C・S)