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人権週間を思う!

人権週間が今日から10日まで全国的に始まります。(写真1:市役所正面の人権旗)
可児市と本センターでは、市福祉センターで「人権展」を開催します。(写真2:展示風景)
また本センターでは、10日には、市立今渡北小学校で「ぬくもり教室」を開催します。
約270人の中学年生対象で、子どもに分かり易く楽しく人権を学べるよう工夫した企画です。
その他、15日(土)には、岐阜県主催の「人権フェスタ・インぎふ」にも出展します。

年々やることは、決まり切ったことが多いようですが、その中に工夫しながら実行
するように心がけています。
人権活動は、年間を通しての活動が大事であります。
専門機関としての立ち位置を深く自覚して、連綿と続ける行事企画を考え、
「継続は力なり」「持続こそ光なり」をモットーにやっております。
人として何が大切であるかの人権の意味合いの心息を発信し、それを吸収してもらう
相互リズムにより心の蘇生になればこの上ない喜びと思っております。

人権とは「人間が人間らしく幸せに生きていくための権利である」といわれます。
人が幸せになろうと懸命に生きているのに妨害を加したり、奪うような侵害をして
はならないために、知らしめ合う啓発は必要なのです。

人の行動規範は、言わなければ分からないものであり、直らないものです。
だから言い続けなければならないのです。故に言いくたびれないようにするために行政があるのです。
この頂点が国際連合です。
こうした事情で世界が動き1948年12月10日に国連総会(第3回パリ)で48カ国により

「世界人権宣言」が採択されたのです。基本的人権30項目の原則が定められてあります。
来年は、65周年の佳節となります。
この第1条には、「全ての人間は、生まれながらにして、自由でありかつ尊厳と権利とについて平等である。
人間は、理性と良心とを授けられており互いに同胞の精神を持って行動なければならない」とあります。
起草者:ルネ・カサン(ノーベル平和賞受賞者)は、カナダの法学者のジョン・ハンフリーがつくった
46条の原案を44条に削りその中から30条を選んで原案とし、国連の起草委員会で練り
上げて宣言はできたとされます。
委員長は、あのフランクリン・ルーズベルト大統領夫人のエレノア・ルーズベルトです。
他にアウストレジェジロ・アタイデ(ブラジル)等が有名です。

  特に「普遍的な人権とは、どこからはじまるのでしょう。実は家の周囲など小さな場所からなのです。
あまり身近すぎて世界地図には載っていません。ご近所の人など、個人個人の世界こそ、
始まりの場なのです」(エレノア・ルーズベルト)と言われました。

 自分たちの周囲が人権の実践場所なのです。人と人とが、まっすぐに向き合いながらよく生き合う
ことが大切だと思います。(y・K)