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親が子を守ること

 昨日の15日に「国の法制審議会」は、「子どもの虐待等から
親権の停止を最大2年間できる」との法改正を答申した。

 親が子を守ることは、「生きとし生けるもの」としての本能(性)で
あるはずだが。

動物や虫を初め植物・細菌にいたるまでが、種の保存の法則の
中で生きている。

 タンポポの種は、風によって運ばれやすく。
また服に付いて運ばれる植物の種もある。

セイタカアワダチ草は、根から他の植物から防御する
滴を出して、繁殖維持すると言う。

 これらは、全て「種の起源」からの掟で、DNAとして
子孫を守ることとして刷り込まれているのだ。

知能が高等化すればするほど、本来の掟が自己判断により
度合いが変わるらしい。

 この悲劇が、弱者(子ども)に及ぶことが、人間社会を
危うくするから法の改正となるのである。

 ある日・ある時のことである。

 わが家の隣の猫が、3匹の子を産んだ。

母猫は、普段可愛がってくれる、わが家に子どもを連れて、
お披露目に来た。

 何時も訪ねる時は、裏の引き戸のガラスを
引っ掻きする音で分かる。

 その日も、来た。驚いたのは、わが家人である。

開けてみると、親猫の後ろに可愛い3匹の子猫が
鳴いているのである。

 親は、自から先ず上がり子猫に登るように鳴いて促し、

そして、誇らしげに先頭に立ち居間に入ってきたのだ。

その上、1匹ずつ「毛づくろい」をしてあげ、
自慢気に鳴いて見せて暫くして帰って行った。

 この時、家人は母猫の愛情深いしぐさに感嘆の声を上げ、
様子を見ていたのだった。

 母猫から、人としての生きる道を教わったのだ。

人だけでなく全てのものが、生きる権利と生きる使命を
担っていることも分かった。

 この母猫のように、人間も自ら親としての責任を見つめ直し
「子どもの生きること」の意味を教えることの義務を
担っていることを忘れないでいてほしいものだ。(y・k)