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白雪の富士を思う

先日、近くの街はずれに拡がる丘陵を散策しました。

この頃、冬が和(なご)み、日差しが長くなり、温かな日が多くなりました。

近くの小川の音も快く聴こえ、鳥の鳴き声も澄みわたっております。

自然も生き物も春の訪れを感じ喜んでいるのです。樹木の小さな森を抜けた途端突然と姿を現したのは、スッポリと白雪を冠した堂々の富士山が、光輝いておりました。思わず、スマホで、撮影をしました。

特に、白雪の富士は、どこから見ても歓喜の映えた風景をつくってくれます。

「富士は、日本一の山」との童謡にあります。

私の生まれ故郷は山梨県です。県西の山麓にあり、裏山の山並みは、南アルプスが鎮座しています。ゆえに南東には富士山が有り、春夏秋冬の富士を眺めながら、18歳までの高校を卒業までの間、共にありました。裏山の南アルプスには、前座の山である鳳凰(ほうおう)三山の山があり、その奥に南アルプスの白根三山が有ります。白根三山は、高卒後、横浜の同僚と共によく登山したものです。この山の中の北岳が、日本の2番目に高い山で、富士山とは遠く仲良く向かい合っているのです。富士山は、横浜初め神奈川県の多くの市からも見られます。

富士は、昔から日本人の宝であり、絵画に多く書かれています。特に江戸時代の「葛飾北斎の浮世絵」の「富岳三十六景」が有名です。私は特に「神奈川沖浪裏」の絵が好きです。三隻の船が、大波に見え隠れしていて、その波間に、富士が眺めている構図です。

この絵から「人の人生には、厳しい事が多くあるが、懸命に挑戦することで、堂々の富士が守ってくれる」ように、思えるのです。

北斎は50歳から書き始め、88歳で死ぬまで書き続けました。90歳で奥義を極めると言ったと言います。

(不思議ですが、偶然に本日、アメリカで、北斎のこの絵「神奈川沖浪裏」がオクションに係り、

5億6000万円で落札されたとのことが、ニュースありました!!)