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白雪を冠した望郷の山里のたより

桃の花は、3月に咲きます。
満開の枝の間から、白雪を冠した南アルプス(白根三山)の展望写真を載せたジャーナルを、友から送っていただいた。
桃花の枝間から遠く生家のある里とその裏奥の南アルプスを撮られた写真であった。

3月の白根三山は、毎日見ていた富士山・八ヶ岳と共に気宇広大にしてくれた、なつかしい山々である。

富士山の次に高い山の北岳そして連峰の間ノ岳・農鳥岳の三山は、私が若かりし頃、盆休みに田舎の生家から、出発して一泊二日で数回登った。いつも下山は、長野県側であり、無事であることをまず母へ、公衆電話から伝えた思い出がある。

さらに写真をよく見ると、手前にわずかに映っている山影を見つけた。
この幼馴染の友の顔が浮かんでくる。よく子どもの頃、少年団で松林の落ち葉を集め、袋に詰め、リヤカーに乗せて近くの町に売り歩いたことが思い出される。

昨年春に、久しぶりに田舎に帰った時に会う友の、コロナ渦中の気遣いが嬉しかった。しかしまた会えると思っていたら、一年も遠のいてしまっている。

この一年、田舎の兄と弟の周忌のお墓参りもできていない。さぞかし墓の中で、父母も待っているに違いない。元気でやっていることを、早く報告したいものだ。
友からも、会おうとの便りが、添えてあった。(y・k)