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「ぬくもり・しおり」を想う

「しおり」を辞書で見ると「枝折(しおり)」とあります。

山道等で迷わぬように、木の枝を折って帰り道の目印にしたものと言われます。山登りの帰りの体験と、本を何日間で読んだ後の満足感からくる喜びも同じであることに気付かされる。

 同じ思いを持って本センターの「ぬくもり・しおり」は11年前からの事業である「人権本巡回制度」(愛称:ブックス・フロー)に使われています。

 この事業は子どもたちに大事な4要素(希望・勇気・友情・忍耐)の本を選考し、65冊以上を1ヶ月ごとに小学校を巡回して、子どもに読んでもらう制度です。この制度の本の「貸しカード」を「ぬくもり・しおり」と称しています。年一度4種類作成し、このカードの下半分が貸しカードであり、記入欄で本の管理と読書数を把握し、上半分は子どもが本と共に持ち帰り、本の間に挟み読了を目指します。

本センターの特徴である「4コマ・マンガ」を本センター員が、道徳(善悪・正邪)・倫理(人として良し悪し)をテーマにして作成しています。またこのマンガの横には「いじめストップ」のコーナーを設け、年一度のいじめ等の標語の入賞作品を載せています。本の読了が本旨ですが、このマンガを見ることも大切にしています。マンガは、描いた表情と動作に特徴的な短い言葉で内容を表しますが、ひらがなで全部書くことは難しい場合がありますが、ある校長先生から漢字であっても子どもは読みきる力を身につけ漢字能力が上がったと聞き嬉しくなりました。

「しおりは、子どもの人生の道しるべ」のようです。(y・k)