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ホームイラストギャラリー300字小説入賞作品の挿画

「三文字からの友情(会話こそ宝)」(平成28年度入賞作品)

<講評>

友情や愛情で結ばれていても、互いの感情のズレが、この作品のように現れることは、ままあること。「3文字での友情」が描かれていましたが、タイトルには、「3文字からの友情」とさせてもらい、このことをスタートとして、ずーと遠くまでの友情を育んでほしいとの思いで付けさせてもらいました。
子ども心で芽生える友情は、剣ヶ峰の稜線を行く2人のように危なっかしいもの。
でも、どうして知り合い、何がこうも喧嘩の因となって、どうして「きらい」と言ったかは分らない。しかし何かの出会いで、趣味の話で興じて仲良くなったのかもしれない。多くの人の中からこのような、喧嘩をしても、直ぐに仲直りでき、より友情が深まる事の原理は、何事のも代えがたい麗しい友情の姿である。友情の心は、青空のようにまっさらな青であるから「りっしんべん」に青というのであろうか。太宰治の「走れメロス」を思い出される。(y・k)