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「中秋の名月」を愛でる!

 9月は、秋の始まり。秋は、何といってもお月見がいい。
19日は、「中秋の名月」であった。勤め帰りの夕暮れには、すでに東の空低くに満月が幽谷な輝きの顔を出していた。夕飯を済ませ7:30頃に早速グリーンパーク「緑の丘」に写真撮影をしに出かけた。
広い芝生の廻りの僅かな光だけの漆黒の中、天高くの満月の光は、澄み眩しく身を透徹するかのようで、またこれでもかと飽満の光は、すべてが分かる母の心のようであった。
 写真は、なかなか思うように撮れなかった。
日本では、万葉の昔から日(太陽)より月のほうが歌人から謳われてきているようだ。良く言われる名月の句
 「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」という句が有名である。「詠み人しらず」といい、だれかは分からないようだ。だが8回月が出てきているので8月(旧暦)であり、正に中秋の名月を詠われたのであろう、との説もある。旧暦は、月の満ち欠けの周期を基準としています。満ち欠けは、29・5日位である。よってひと月は、29日か30日だそうです。ゆえに満月は、29・5日で1回出ることになります。(月始めの1日に満月であれば、月に2回出ることとなり、これをブル-ムーンと言われます)
 新暦は、地球の公転を基準としていますから、太陽を1周するのに365日と4分の1日であるため、中秋の名月の時、満月とはならないらしく、今度の中秋の名月の満月は、8年後となるとのことです。
 月も地球も自ら光ってはいませんで、月も太陽に照らされた部分が反射して地球から見るとあたかも満ち欠けしているように見えます。満月は、月と太陽の間に地球が一直線の時の瞬間が満月(特に望月とも言う)なのです。地球から見て太陽の反対側に満月はありますので夏は天低く、冬は天高くとなりますので秋は見上げる高さも良いのです。また秋は、空気も澄んで晴れが多くなるから中秋の名月は格別なのです。
  元来、昔の人は、月そのものの光として捉えたがゆえに、詩心の文化を生んだものです。
ともかく満月は、地上を明るく幻想的に照らしてくれます。人の心を和ませてくれます。
月は、古代より人にどれだけの心の文化を育ててくれたか量りしれない、なじみ深い多くの愛(め)でるファンを持つ衛星なのです。(y・k)