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ホーム活動報告

子どもの「いじめ」には、より具体策を!

昨年、大津市で発生した子どもの「いじめと思われる自殺」事件が毎日報道されていて心が痛む。
 このような「悲しいことを起こしてはならない」また「命の大切さを互いに知らしめる」ためにもその手立てとして行政は、この策と教育を早急に考えるべきである。
 いじめの論評は、案件により違い、多くあるもの。
いくら言っても実際の対応しなければ解決しないもの。

 岐阜県の可児市では、第3者機関としての「いじめ防止専門委員会」を4月に設置した。
 また、この度子どもが安心して生活して本来の学ぶことに集中でき、いじめのない環境づくりのため「子どものいじめ防止条例」を制定する案を市民に提示して意見をもらおうとしている。
 こうした先進的な大切な具体策に関わり合いをもった本センターでは、早急な対応に敬意を表し、その労苦に感謝している。 

 「いじめは、あらゆる人権侵害の根源である」と先哲は言う。
それは、いじめの命は、相手を「見下げる行為の差別」と共に、「有りもしないことを造りこみ、こそこそとやる偏見」の命で充満しているからである。

人間として最も卑怯(卑劣・臆病)な行為であるからだ。

全ての人は、かけがえのない一人の人間であることの教育を徹底することである。
「かけがえのない」こととは、他の所に掛けても機能しないと言うことであり、替わることのできないということである。
 
 このことは、それぞれの人間であり、それぞれの持って生れた命であり、形相であり、性格であり、考え方、立ち場がこれにあたる。
 こうした「みんな違いの人の集まり」だからこそ多様性に富んで豊になり、相対的で均衡がとれ、命が守られ安穏な生活ができていけるのである。
ことを知らしめることが人権教育の根幹であり「人の差異を認める教育」なのである。
 
 本センターでは、毎年小学6年生と中学2年生を主に対象に、こうしたことを踏まえた
いじめの防止のための「300字小説」と「標語」を各学校とタイアップして実施してきた。
昨年は1735点の作品の応募があった。
小中学校の対象児童生徒数1870名の実に93パーセントの方が応募いただいたことになります。
持続可能なこのようなことの中で本気な人権教育として実践していくことで「いじめ」は起こりにくくなることを信じて実行している。
 本センターでは、さらにこうしたこと等に力を入れて努めていく決意である。(y・k)