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ホーム活動報告

「生き合い講演会」開かれる!

 昨日の5月31日に岐阜県「人権施策推進課」主催の定例の講演会が
各務原文化ホールで開かれ、市役所職員と共に本センタースタッフも11名参加して有意義なお話を聞かせていただいた。

★第1部が「えせ同和行為」による不当請求の対処方法についてーー伊藤公郎氏
(岐阜県弁護士会長)

1)暴力団・右翼等の一部の団体が領土問題や人権同和問題の本を高額で押し売りする行為である。
本当の同和問題の解決を歪め阻害する大きな原因となり、「同和は怖い」というイメージを植え付ける切掛けとなっている。
・企業・公共の行政機関は、強い恫喝的な執念深さが煩わしいことから、高額でも購入してしまう。そうすると次から次へと同じ連中が、別の物を売りつけてくる。
決して怖くはなく、「同和教育は、市の機関でやってもらっている」と、きっぱりと断ることが必要。

2)その他「暴対法」が平成4年施行された以後に多く広がってきたことである。
資金稼ぎの新たなタ―ゲットとなった。「同和はこわい」というイメージを造り上げた。
一方、行政・教育機関が主に自分たちの対策不足をターゲットにならないように、防御した事実が「同和は怖い」をさらに増長させた。

★第2部「よく生き合うこということ」藤田敬一氏(岐阜県人権講話会会長)
1)人間の字は、もともと「じんかん」で世間という意味があった。
誤って「ひと」個人・人類を指すようになった。人は、文字通り人との間で生きている。
そこから生きる力をもらっている。
人は生き合っているのです。

2)世間は、今悩んでいます。人と人とが向き合えない。
「何々し合う」事が無くなってきている。
話合う・助け合う・支え合う・愛し合う等。これらをしたい時には、向き合わねばならない。
これが 無くなってきている。自分さえよければの自分勝手が多い。

3)「みんなちがってみんないい」金子みすずさんの詩を聞いた小学校の2年生のが感想文に
「ちがうからたのしんだよね」と書いてくれた。
「ちがい」を楽しむことができるかどうか。
「ちがい」を見つけ出して上下・優劣・内外をきめていないかどうか振替ってみませんか。

4)「一人からやらないで、みんなとやろうとはいわない」「一人でやることは
たかが知れているが、一人だからできることがある」
信じて生きてきましたから仲間ができ友人ができました。
こうした出会いがつながり、輪が広がりるなかで私は生きている・生かされているとつくづく思う。

★藤田氏の話は、人の機微を通して、心の襞にしみこんでいくようであった。(y・k)