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不可能を可能にする心

最近、日本での宇宙衛星の感動的な報道が、2つされている。

1つは、7年前に打ち上げられた宇宙ロケット「はやぶさ」が、小惑星「イトカワ」の探査を終え予定より約3年遅れの6月13日に帰還したことである。また探査カプセルも無事回収されたとの報道である。
この帰還の遅れた原因対処にドラマがあった。それは、ロケットエンジン4基の相次ぐトラブルであり、通信不能をあくなき挑戦により解決した科学者の執念のプロセスでの感動である。

2つ目の報道は、本年5月21日に打ち上げ成功した、H-Ⅱロケット17号「あかつき」のことである。このロケットには、特別のことがあった。
それは、相乗り衛星として、日本の大学(3大学)と大学コンソーシアム(1団体)が加わっての打ち上げであった。その後、ロケットから切り離されて、うまく宇宙を周回しているのは、そのうちの1つだけだと聞く。
 その衛星の名は、「Negai☆」と名付けられた。
手のひらより、少し大きい(10センチ立方)なこの衛星(写真:創大HPより)には、子どもたちの、「願いごと」を募集して、約8000人の願いをマイクロフイルムに収めて、搭載した。
 多くの未来ある子どもの願いが叶いますようにと心を込め、絶対成功を誓い合ったととのこと。
この一念が通じてか、約5年掛りの研究・製作が功をなしたのだと言う。地球の撮影等のミッションを試みて20日間の周回の後星屑となると言う。(予想を超え今も回っている)

この2つの事象が物語ることは、2つとも不可能を可能にした
人間ドラマが有ったことだ。科学者としてまた未来の科学者になろうとの、使命感と目的に挑戦する力量、そしてチームとしての団結力(共感力)が、いずれも携わる人の心に強く有ったことだ。
この人々の心の奥庭には、あの江戸時代の名将、米沢藩主「上杉鷹山」が言う次の言葉が当てはまると思う。
「なせばなる、なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」(上杉鷹山)
まさに鷹山が言う、意志の強さと使命感が成功させたのである。
 鷹山のこの言葉は、ケネディ(米)大統領の座右の銘と言われる。(y・k)