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自分史「夢があるから」にーーー。

 本センターの貸し出し図書約1500冊に1冊の本が加わった。
「人は如何に生きてきたかが、人生の一大事となる」との言葉があるように
人の半生を書き綴った自分史は、書いた人はもとより、それを読む人の心にも沁みるものである。

 先日この自分史『夢があるから』をお届けいただいた。個人的で恐縮ですが、私の大学で大変お世話になった先生からの贈本である。
今も大学で「社会教育学」を教えていらっしゃる。
 自分史の構成は、半生での投稿記事を中心にその時々を各章でエポック毎に括り編集されている。
このことから、先生のこれまでお過ごされたことが興味深く読むことができた。
 先生は、最初は、普通の主婦であられた。自ら子育ての中、世の中の政治・行政・消費等への提言をされる中「都政モニター」に任命され、天分が、ご努力により発揮されていく。
小中学校のPTAの会長、東京都の青少年問題(協)委員、社会教育委員、児童福祉審議会委員、民生児童委員、家庭裁判所参与などを歴任されながら、大学で教鞭を執られている。
その間、自ら大学での通信教育で『法学士』となられ、社会教育の実践学を通しての縁で今も、後輩にそのことを教えておられる。
 その半生に貫かれたご精神は、自分の夢の実現は、もとより社会を少しでも良くしたいとの一念なのである。
子育てが終わってからの米国でのホームスティーといい、吃驚するほどの果敢さが先生の真骨頂のようであられる。
ともかく、先生の自分史は、自ら歩めない人生を知る上で、徳を得た気持ちにしてくれ感動が一杯であった。

人を感動させることは、ぬくもりの行動が大事であることをわからせていただいた。

最後に、念願であった娘さん2人との北海道の旅のエッセイに次のような言葉があったので紹介します。

「決断して叶う夢、努力、努力の果てに叶う夢、どんな夢も叶う喜びに大小はない。
夢ある限り希望が輝き、夢ある限り力が湧く。」(中略)「手にした夢に酔いしれることなく、次の夢に向かい歩み始めたい。
いつでも夢を、いつまで夢をもち続け、夢の実現に生涯努力し続ける人生でありたい。」と綴られておられる。
このことが『夢があるから』の本のタイトルであり、先生の思いなのである。(y・k)