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ホーム活動報告

「ハラスメント」講演会開かれる!

 可児市の本センターでは、人権週間の最大のイベントと位置付けて毎年講演会等を市民対象に開催してきました。
本年度は、最近の経済至上主義の反映で、一人ひとりの個人主張が多くなってきていると言われます。
また同じ仲間であっても人間関係にゆとりがなく些細なことにも意味を持たせ、互いの感情や欲情に任してパワハラ・セクハラ等が起こることが多いと言われます。このことに鑑み、この度「ハラスメントについて」をテーマに「人権弁護士の松波克英氏」に講話いただきました。

市役所職員・企業団体・学校関係者・一般市民等多数の方への研修的な要素を大きくした講演会でした。
講演等の一般講師は、パワーポイントで後に残さない講演が多い中、レジュメを丁寧に書き下ろして全員配布でのお話であり、人権を啓発する本センターとしては、人権意識の高揚の上から有難く、中身が後々まで多くの人に残ることが嬉しいことでした。
ハラスメントの最近いわれる多くの種別を明らかにして、そこに流れる社会状況のひずみと管理者の心得と共に、責任ある対応の必要性を司法の実例を交えて話された。話には、真実的な臨場感がありハラスメントを起こすことのダーメジは、煩わしさとそのことの係る時間を考える膨大な損失が生まれるとのこと。全く同感することである。
人間としての職場での自らの言動は、まさに日頃からの人間性の向上の醸成なしに、やりきれないところまで人間の感覚が研ぎすまわれてきていることを感じます。まさにストレス社会に入り、すぐ切れるという耐え忍ぶことのできない社会が構成されてきてしまっているように感じます。

折れない心(レジリエンス)・負けない勇気・逆境力を鍛え冷静に間を置いた対処も大切でありましょう。
ハラスメントの事実は犯罪であるので当然人間として不条理なことであり不法行為である。絶対やってはならない行為であることは言うまでもありません。
しかし、このことで命を絶たないでほしいことである。人は一人では生きられないのであり、耐えきれない不条理と思ってもこれを、解決できないことはないと思う、命の大切さの生き方を普段から、何からか知っていくことが大事であろうかと思います。
講師の言う職場には、こうした第3者的責任者がいることが大事であり、いることで抑止が効き安堵感も生れるとのこと。いくら話を聞いても制度化のないところには、または起こることをはらんでいるということを肝に銘じていくことが大事でありましょう。

「星の王子さま」を著わした「サン=テグジュペリ」が人生のことをこのように言っています。

悩んでいたって開けはしない  泣いていたって開けはしない  人に頼っても解決にならない  先ずは進むのさ  人生に解決法なんかないんだ  あるのは、前に進む力だけだ。 解決法は、後からついてくるものさ
このことは、講師のモットにもありましたそのものであります。
参加者の多くの方から頂いた感想にもありましたが、心に刻み込めまれた講演会でありました。(y・k)