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可児市郡「人権擁護委員」研修会が開かれる!

 先日の17日に、人権擁護委員の研修会が可児市内で開かれた。
18名余りの委員の参加である。委員は、市の推薦で議会により採択された有能な方が、法務大臣から任命される制度である。
本日には、本センターの局長が講師として招かれた。
話の内容は、次のことであった。

①人権擁護委員の歴史と任務について

発足は、戦後の日本国憲法の制定(昭和22年5月3日)での3大要素の内の一つである「基本的人権の尊重」に反することを国家権力また国民等からの侵害・蹂躙に対しての相談等による擁護を受け持つ制度を携わる委員である。
この制度が、日本だけにある制度であることを余り知られていない。

②委員は、法律で「平等で人種・信条・身分・門地・政治的所属関係によって差別されてはならない」とあります。公正・公平を本としている。

③人権的な問題が多く発生している。マスコミの配信も多くなってきていることは、重要なことである。人権は声を上げなければ侵害はわからないからである。

④その大きな原因は、時代の趨勢が自立の方向の重視をし過ぎる点がある。非正規従業員制度等が実施され、このために給与格差が拡がって年収112万円以下での所帯で育っている子どもが6人に一人いるというのである。景気上昇といっても一部の上層社会の反映が統計値を上げていて、まともな平均値にしていない実態があるという。ごまかしの社会福祉・経済環境とならない地域社会構築こそ大事である。人権の侵害は、こうした貧困格差と無教養・無知識格差の結果の中で多くなるといわれるのである。

⑤互いに助け合う社会が日本の伝統文化であったのです。だから世界に例を見ない人権擁護制度をつくったのでした。日本的発展の妙義を為政者には、忘れてもらっては困るのです。今、中国では日本のこうした良さをやり始ているそうです。

⑥人権とは、「人間が人間らしく幸せに生きていくことの権利」といわれます。このことが第一義なのです。

⑦以下の話は、本センターのホームページの目次の「展示室の蘭」をクイックしてご覧ください。