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ホームイラストギャラリー300字小説入賞作品の挿画

見つけた友達の良さ【令和元年度優秀作品】

早朝に犬の散歩をするのが僕の日課だ。今日も散歩に出たが車のクラクションに驚いて犬が逃げてしまった。

あわてて追いかけやっと捕まえると、いつもと違う道だった。辺りを見回すと見慣れた人影がいた。

同じクラスの大木君だ。よく見たら大きな袋を持ってゴミ拾いをしている。大木君はクラスで目立っているような人ではなく、あまり話した事がないが思い返してみるとよく気付く子で、係の仕事などやっているのを見かけた。早朝からゴミ拾いをするなんてなかなかできることじゃない。朝からとても良い気分になった。

もっと大木君と話してみたいと思った。それから登校して大木君に声をかけた。
「おはよう。」


*講評*

「皆に見られようが見られなくても 良いことをすれば、必ず自らに良いことがでる」といわれる道理があります。
社会の何かに勇気を持ち喜びを見出し、尽くしてやれば、周りもさわやかになります。
よって、自分の決意と勇気で動くことで、晴れ晴れとなり、この文面のように他人にも「良い気分になった」といわれ、慕われ憧れの人にもなれる事の思いがよく描かれています。